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テキスト・罫線の部分がリッチブラックで作成されている

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CMYK の4 色をかけあわせた黒色をリッチブラックと言います。本来は美しい黒色を出すために意図的にK 版100%に他の版を少し加えるものです。しかし実際には意図せずリッチブラックになることがあります。他の版を加えることで印刷時の版ズレ(紙の収縮による微妙なズレ)により色味が変わってしまうことがあり、リッチブラックは特に文字や罫線には不向きです。

意図しないリッチブラックは、InDesignのカラーパレットで「レジストレーションカラー」で指定した場合やIllustratorのスウォッチで「レジストレーションカラー」を指定した場合、OfficeソフトをPDFに変換後、Illustratorで開いてCMYKモードに変換した場合などに起こります。

黒い文字や罫線はK100%で作成してください。また罫線の太さは0.3pt(0.106mm)以上で作成してください。

リッチブラックの確認(Illustrator編)

(1)「ウィンドウ」→「分版プレビュー」を選びます。

(2)分版プレビューパネルの「オーバープリントプレビュー」にチェックを入れます。
分版プレビューパネル

(3)ブラックの眼アイコンをクリックして非表示にすると、ブラック(K版)のオブジェクトは消えて、ブラック以外のインクのオブジェクトが表示されます。
分版プレビューパネル

(4)ブラックのみで指定すべきところに文字やオブジェクトが表示されている場合は、ブラック(K版)以外のインクが使われていることになります。その部分は、リッチブラックと確認できますので、該当する文字やオブジェクトを選択し、カラーパレットでK100%に修正してください。

リッチブラックの確認(InDesign編)

(1)「ウィンドウ」→「出力」→「分版プレビュー」を選びます。

(2)分版プレビューパネルの「表示」を「色分解」 にします。
分版プレビューパネル

(3)黒の眼アイコンをクリックして非表示にすると、ブラック(K版)のオブジェクトは消えて、ブラック以外のインクのオブジェクトが表示されます。
分版プレビューパネル

(4)ブラックのみで指定すべきところに文字やオブジェクトが表示されている場合は、ブラック(K版)以外のインクが使われていることになります。その部分は、リッチブラックと確認できますので、該当する文字やオブジェクトを選択し、カラーパレットでK100%に修正してください。

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